グループレッスンで「習っていない曲」を先に練習するのはアリ?

目次

~子どもの音楽の芽をつぶさないために、親ができること

「グループレッスンでまだ習っていない曲を、子どもが家でどんどん弾けるようになるのは、先生やクラスの進度にとってマイナスになるのではないか?」

「子どもが自発的に曲に取り組みたがるのは応援したいけれど、親としてどう関わるべきか?」

という悩みは、音楽教育を真剣に考えている保護者ほど直面しやすいものです。

「子どもが通う音楽教室のグループレッスンにおける予習や自由練習の是非」について、私なりに考えてみました。


🎶 先取り練習は「悪」ではない。むしろ歓迎されることが多い

✅ 自主性=音楽的好奇心の芽

お子さまが「まだ習っていないけど弾きたい!」と思って練習するのは、
音楽的な内発的動機(=自分からやりたいと思う気持ち)が育っている証拠です。

これは教育者にとって、もっとも望ましい学び方の姿勢です。


✅ 多くの先生は「弾けてしまってもOK」なスタンス

実際、ヤマハ音楽教室のグループレッスンでは、
「家で予習しちゃったらだめです」とは言われません。

先生も、「〇〇ちゃん、もう弾けてるのね!じゃあこんな風に弾いてみようか」と
個々に合ったアドバイスを出して、理解の深度をさらに深める工夫をしています。


🧠 ただし「グループ」の特性も理解しておくべき

⚠️ 周囲とのバランスを壊す“暴走的な先取り”は避けたい

あまりに突出して進めすぎると、他の子が委縮してしまったり、嫉妬や不公平感が出ることもゼロではありません。

先生によっては、「ゆるやかな進度で全員のバランスを取ること」を大事にしている場合もあるので、
度を越した先取り(3曲以上先など)は避ける方が無難です。

先生が先取り練習で困るとすれば、それは「間違った癖」がついてしまっている場合です。例えば、自己流の指使いやリズムで覚えてしまい、レッスンでそれを直すところから始めなければならない時です。


✅ 「予習」より「探究」が鍵

✔ 弾けるようになることをゴールにするのではなく、
✔ 「この曲、どんな気分?」「メロディーがどう動いてるかな?」と音楽を“感じる”練習にすると、グループレッスンでも浮きません。


👨‍👩‍👧 親としてどう関わるべきか?2つの選択肢

✔ 選択肢①:「自由な探究型練習」を促す

  • 本人がやりたがるなら「楽しんで弾こうね」と応援スタンスでOK
  • ただし「グループの順番に沿って学ぶのも大事だよ」と伝えて、“学ぶリズム”を意識させる

✔ 選択肢②:「予習は軽めに+自由曲で発散」

  • 課題曲の先取りは1〜2曲までにして、本人の弾きたい曲(ディズニーなど)を別枠でやらせるのも手
  • これは、本人の「やりたい!」を満たしつつ、グループのバランスも守る方法です

💬 他の保護者の実際の声(よくある反応)

  • 「好きで練習するのは止められないし、うちでは自由に弾かせてる」
  • 「グループでは一緒に進むことも大事だから、先取りはちょっとだけにしてる」
  • 「家では自由曲を弾かせて、レッスン曲は先生と進めるペースでやってる」
  • 「次のレッスンまでに練習ができるかどうかなので、先に進まれるとうちもしないといけないのかとプレッシャーに感じる」

どれも正解です。お子さんの性格と教室の雰囲気に合わせて柔軟に対応しているのが共通点です。


🎯 結論:子どもの音楽の芽は「自由の中で育つ」。親の関わり方がカギ

  • 「グループの調和」と「個人の成長」は両立可能です。ぜひ個人レッスンを始めましょう!
  • 娘さんが前向きに弾こうとしているなら、それを否定する理由はありません
  • ただし、周囲との調和を気にするなら「軽めの予習+自由曲練習」がベストバランス

🌱 最後に:先生に相談するのも◎

気になるようであれば、担当の先生にこんなふうに一言相談してみるのもおすすめです:

「家で子どもが先に曲を弾きたがるのですが、グループの進度として気をつけた方がいいことはありますか?」

きっと先生も、「喜んで取り組んでいる姿勢は素晴らしいです」と言ってくれると思いますよ。それを踏まえてお子さまに対して的確なアドバイスをしてくださるでしょう。きっと個人レッスンを進めてくださると思いますよ。

お子さまが自ら「弾きたい!」と感じる気持ちは、何にも代えがたい宝物です。その気持ちを、親の憶測や過剰な配慮で止めてしまうのは、あまりにもったいないことです。

先生は、お子さまの力をさらに引き出すパートナーであり、周りのおともだちは、共に成長していく大切な仲間です。

どうぞ安心して、お子さまの「やりたい!」という気持ちを全力で応援してあげてください。お母さまのサポートがあれば、お子さまの音楽の世界は、もっともっと豊かに広がっていくはずです。


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